ファンベースマーケティング

ファンベースマーケティングは、企業やブランドが大切にしている価値観をファンと共有し、共に成長していくというスタンスをとる。

既存のファンを重視する
新規顧客獲得よりも、すでに自社の製品やサービスを愛用してくれている既存のファンとの関係性を深めることに重点を置く。

売り上げの確保
「パレートの法則」がファンベースにも当てはまると考えられており、コアなファンを大切にすることで、安定した売上を確保できる。

LTV（顧客生涯価値）の向上
ファンは一度きりの購入ではなく、長期にわたって製品やサービスを愛用してくれる傾向があるため、関係を深めることで、顧客1人あたりのLTVが高まる。

新規顧客への波及
熱量の高いファンが、周囲の人に自社の製品やサービスを勧める口コミは、新規顧客獲得においても信頼性の高い武器となる。

ファンとの共創
ファンを単なる顧客としてではなく、「ブランドを一緒に育てていく仲間」と捉えることで、ファンは「自分もブランドづくりに参加している」という一体感を持ち、さらに熱量を高める。

ファンベースマーケティングの留意点

ファンベースマーケティングには、流行やライフスタイルの変化によってファンが離れるリスクがあり、離反がはじまると挽回が難しいとされる。

離反リスクとその理由

• ブランドイメージの固定化: 特定のファン層に深く支持されることで、ブランドイメージが固定化し、新しい層を取り込みにくくなる可能性がある。
• ファンの期待値: 時代の変化に合わせてブランドが方向転換を試みたり、新製品やサービスがファンの期待を裏切るものだった場合、従来のファンが「私たちが愛したブランドじゃなくなった」と感じ、離反するリスクがある。