KGI:重要目標達成指標

指標 略語

KGI(Key Goal Indicator)は、重要目標達成指標と訳されています。
KGIは、単なる数字目標ではなく、「何を」「いつまでに」「どの程度」達成するのかを具体的に示すものです。例えば、「売上を〇〇円にする」といったシンプルな目標だけでなく、その背景にある企業の成長戦略や事業計画と密接に連携している必要があります。

KGIを設定する際のポイント

  • 最終的な目標であること: KGIは、その名の通り「最終目標」です。これを達成すれば、ビジネス上の大きな成功を意味します。
  • 定量的であること: 具体的な数値で測定可能であることが必須です。漠然とした目標では、達成度を測ることができません。
  • 期限が明確であること: いつまでにその目標を達成するのか、期限を明確に設定することで、逆算して計画を立てやすくなります。
  • 達成可能であること: 高すぎる目標はモチベーションの低下につながります。現実的かつ挑戦的な目標を設定しましょう。
  • 事業全体と連動していること: マーケティングのKGIは、企業の経営目標や事業戦略と整合性が取れている必要があります。


KGIを活用するには

KGIを効果的に活用するためには、以下のステップを踏むことが重要です。

KGIの明確な設定
まず、企業全体の経営目標とマーケティング目標を擦り合わせ、具体的なKGIを設定します。例えば、「3年後に市場シェア20%を獲得する」や「次期までに新規顧客獲得数を30%増加させる」などが考えられます。

 KPIの設定
KGIを達成するための具体的な行動指標として、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を設定します。KPIは、KGIを分解した中間目標であり、日々・週次・月次などで進捗を追跡するものです。

KGIとKPIの関係性

KGI=ゴール
KPI= ゴールにたどり着くための途中経過を示す指標

例えば、KGIが「年間売上1億円達成」であれば、KPIとして「ウェブサイトの月間訪問者数〇万人」「資料請求数〇件」「商談獲得数〇件」などが挙げられます。それぞれのKPIが改善されることで、最終的にKGI達成に近づくという構造です。

進捗のモニタリングと分析
設定したKGIとKPIの進捗状況を定期的にモニタリングし、データに基づいて分析します。進捗が芳しくない場合は、何が原因なのかを特定し、改善策を検討します。

PDCAサイクルの実施
PDCAサイクルを回すことで、KGI達成に向けたマーケティング活動の精度を高めていきます。進捗状況に応じて、KPIの見直しや戦略の修正を行うことも重要です。


KGIの留意点

KGIは、以下のような点に留意して活用しましょう。

  • 多すぎないこと: KGIが多すぎると、焦点が分散し、どの目標にリソースを集中すべきか不明確になります。多くても2〜3個に絞るのが理想的です。
  • 測定可能な指標であること: 抽象的な目標ではなく、具体的な数値で測定できる指標を設定しましょう。



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