CGM:消費者生成メディア

略語

マーケティング用語におけるCGMとは、「Consumer Generated Media」の略で、「消費者生成メディア」と訳されます。これは、企業やマスメディアが主体となって情報発信するのではなく、消費者や一般ユーザーが主体となってコンテンツを生成し、そのコンテンツで構成されるメディアのことです。

具体的には、以下のようなものがCGMに該当します。

  • 口コミサイト:食べログ、価格.com、@cosmeなど
  • SNS:X(旧Twitter)、Instagram、TikTokなど
  • 動画共有サービス:YouTube、ニコニコ動画など
  • ナレッジコミュニティ:Yahoo!知恵袋、OKWave、クックパッドなど
  • ブログサービス:アメーバブログなど
  • 掲示板:2ちゃんねる(現5ちゃんねる)など


CGMとUGCの違い

CGMと似た意味の言葉である「UGC(User Generated Content)」との違いは以下です。

UGC=ユーザーによって作られたコンテンツ(例:ブログ記事、レビュー、SNSの投稿、写真、動画など)。

CGM=UGCが蓄積・集約され、形成されたメディア。

ユーザーが作ったコンテンツ(UGC)が集まった場所がCGMであると考えると分かりやすいでしょう。


マーケティングにおけるCGMの重要性

インターネットやSNSの普及により、消費者は企業が発信する情報だけでなく、他の消費者のリアルな声や意見を重視するようになりました。CGMは、こうした消費者の生の声が満載のメディアであるため、マーケティングにおいて非常に重要な存在となっています。
企業はCGMを活用することで、以下のような効果を期待できます。

  • 消費者のリアルな声の収集:自社の商品やサービスに対する率直な評価や改善点を把握できる。
  • 口コミ効果による購買意欲の向上:ユーザーの口コミやレビューは、企業の広告よりも信頼されやすく、購買の後押しとなる。
  • コンテンツ制作コストの削減:ユーザーが自発的にコンテンツを生成してくれるため、企業が主体となってコンテンツを作るコストや手間を削減できる。
  • ブランドの信頼性向上:消費者同士の交流が活発に行われることで、ブランドへの親近感や信頼感を高めることができる。

CGMをマーケティングに活用するには、口コミ投稿を促すキャンペーンを実施したり、SNSで特定のハッシュタグを付けて投稿してもらうなど、ユーザーがコンテンツを生成したくなるような仕組み作りが重要となります。



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